先週の土曜日、都田中学野球部は、3年生にとっては中学生活最後の大会となる、中体連の初戦を戦ってきました。
この試合に負けてしまったら3年生は引退という中で、みんなかなり緊張している様子でしたが、健闘もむなしく結果は、2-10(5回コールド)で負けてしまいました。
翌日は、父母会も含めた全員で集まり、簡単な引退式を行いました。
私自身この3年生7名には、部活とは別のクラブチーム時の監督として丸2年間指導させていただきました。
7人中4人が野球未経験ということで、最初はキャッチボールもままならないため、クラブ時はとにかくひたすら基礎練習を続けてきたのですが、それでも1年生のころは「ゴロは取れない、たまに取っても暴投で余計に進塁させてしまう、フライなんて取れるわけがない」状態の中、ほぼ毎試合「野球に似た何か違うスポーツ」を観せられている感じでラグビーの試合のスコアみたいな点差になることがほとんどで試合に勝つだなんて夢のまた夢でした。
そんな中でもほぼすべての子が任意参加のクラブにもかかわらず、根気よく毎回出席してくれたおかげでだんだん上達していき、2年生のころには普通のゴロとフライはだいぶ取れるようになってきたため、コールドゲームがグッと減って7回まで試合ができることが多くなってきました。
新チームになってからは、ようやく基礎練習以外のカットプレーやバント処理、牽制などフォーメーションの練習も出来るようになり、バッティングにも時間が取れるようになってきました。
2年生の冬からは今までの遅れを取り戻すべく、ひたすらバッティング練習をさせ、どの子も競ってバットを振りまくってきました。やはりバッティングは楽しいので、どの子もしっかりアドバイスを吸収して自分の形を確立していき、守備の時とは比べものにならないスピードで上達していきました。
2年生の春の対外試合解禁になったころからは、毎試合のようにチームとしてホームランや長打も出るようになり、しっかり「野球の試合」として観られるようになってきて勝てる試合も多くなりました。
春には待望の「公式戦初勝利」も挙げ、夏大会前のオープン戦でもずっと良い感じできていたので、満を持して臨むこの最後の夏の大会はとても期待していたのですが結果としては残念な結果に終わってしまいました。
ただ2年前の状態を知っている私としては「よくここまで成長してくれたな」という気持ちの方が強く、どんなことに対しても「やればできる!」ことをみんなで学べたのではないかなと感じています。
クラブの監督としても引退する3年生の父親としても、このメンバーで一緒に野球ができなくなってしまったのは大変寂しい気持ちでいっぱいなのですが、今後はそれぞれ【高校野球を続ける】【それ以外の部活や趣味を見つける】【勉強や学校活動を頑張る】など一人一人夢や希望を抱いていることと思いますので、全員が希望の高校に合格できるよう、これから来年の春までは受験勉強にシフトチェンジして頑張ってもらいたいなと思います。
最後に3年生の皆さん、2年ちょっとの間よく頑張ってくれました!お疲れ様でした!